紅茶とフードのペアリング、はじめにやること

こんにちは。紅茶専門店ティークラブの堀内芳昌です。
紅茶とフードのペアリング、はじめにやることは「紅茶の風味を知る」です。
ダージリンティーにはどのような香りがあり、どのような味の要素があるのか。
アッサムティーにはどのような香りがあり、どのような味の要素があるのか。
など、紅茶の風味を知ることです。
フードの風味も考えなければ組み合わせはできませんが、フードはある程度分かると思うのです。というか「イチゴはイチゴ」「チーズはチーズ」で大雑把にいえばOKです。対して「紅茶は紅茶」と思っていたらペアリングは難しいです。
「紅茶は紅茶」だと思っていて、紅茶の風味を意識してないとしたら、まずは、紅茶の風味を知る。もっと言えば、紅茶の風味を意識することからはじめてはいかがでしょうか。
紅茶には茶葉の種類によって、さまざまな風味や味の要素があります。分かりやすいところでは柑橘類やハーブ、花など。他には蜜やサツマイモ、草原にいるような緑の香りや木のようなウッディーな香り、出汁のような香りや旨味を感じる茶葉もあります。
このような風味=香りや味の要素をフードと組み合わせるのがペアリングです。
例えば、ウバの柑橘の香りやミントのような爽快な香りをレモンケーキに組み合わせれば、同じ要素の風味が同調する「相乗効果」のペアリング。ガトーショコラと合わせれば、ガトーショコラにはない柑橘の甘酸っぱさをプラスしたり、ミントの爽快感でサッパリと食べやすくしたりする「相互作用」のペアリングと考えることができます。
組み合わせ方はいろいろありますし、自由に考えればOKです。「ケーキの生クリームとミルクティーのミルクを合わせた」も一つの考え方です。
家庭で楽しむティータイムは、コンテストなどとは違います。正解があるわけではありません。どのような考え方でも構いませんが「何と何を組み合わせた」を意識しなければペアリングとはいえないでしょう。
「意識して組み合わせる」を繰り返していけば、自然とペアリングのコツが分かってくるはずです。力まず気軽にチャレンジしてみてください。まずは、紅茶の風味を知ることからはじめてみましょう。
それでは、また。