食はファッションになった。

食はファッションになった。

こんにちは。紅茶専門店ティークラブの堀内芳昌です。

この投稿では「食はファッションになった」について話すのですが、その前に、『なぜこのような話をするのか?』について簡単にお話しますね。

私は、現在の紅茶の仕事をする前にアパレル業界にいました。ファッション(流行服)の仕事をしていたわけです。

20年以上前の昭和の終わりから平成のはじめの頃でした。当時ファッションといえば洋服。もちろん、今でもファッション=洋服でもあるのですが、だいぶ様変わりしました。

私は洋服屋の店長として、流行りを予測し、流行りにアンテナを張り、仕入れや店づくりをして売上げを上げていました。自慢ではありませんが、結構売れていたと思っています。流行やトレンドや店づくりなどには鋭いほうではないかと思うのです。

もちろん、今と昔は違いますし、私も50歳を過ぎ若い人の感覚とはズレがあると自覚しています。それでも、飲食業界やグルメの人とは違う流行に対する感性を持っていると思っています。

タピオカミルクティーが流行った理由もSNSで映えたなどとは違う理由を考えていますし、意外と長持ちして廃れにくかった理由も考えています。当時記事にしたことがあります。

こんな私が感じる「食のトレンド」について、この投稿をはじめとしてもたまーに触れてみます。

どちらかというと一般の紅茶好きの方よりもカフェのオーナーに見ていただければ嬉しいなぁと思っています。ティークラブは業務用紅茶の卸もしています。その関係で、ホームページやブログをカフェオーナーの方も見ていただけているようなのです。ほんの少しでもお役立てれば嬉しいです。

前置きが長くなりましたが、あらためて「食はファッションになった。」をお話しすますね。

食はファッションになった。

「食は、ファッションになった!」とか「ファッションは、食だ!」などと言われて久しいのですが、その通りだと感じます。

多くの方が多かれ少なかれ感じていることではないでしょうか。

ちなみに、ここでいうファッションとは?「流行」や「おしゃれ」的な意味だと思ってください。「流行やおしゃれが洋服から食に移っている」というような意味合いですね。

  • 食がファッションになる
  • 流行やおしゃれのポイントが食になる

ということは、飲食業は味や美味しいなどだけでは評価されなくなっていることですね。

巷を見れば一目瞭然ですが、流行っているものは美味しいものとは言い難いですよね。

かつて、洋服がファッションの中心だった頃(その頃は私は洋服の販売をしていました)服の質だけで服が売れたわけではないし、質のよい服が流行ったわけでもありません。今の食はこれと同じだと、かつてのファッション販売をしていた私は思うのです。

  • 流行は売り手が作ろうとする
  • 常に「ポスト○○は何か?」が考えられる
  • 自然発生的な流行は女子高生が作る
  • 流行の終わりはいつ何時も同じ

洋服も食もファッション=流行の流れは一緒だと私は思っています。

ただし、売り手と買い手の関係性が変わったので、売り手が作ろうとする流行(はやらせようとしたもの)や売り手が考えるポスト○○は、空回っているケースが多いと思います。

おかしな名前のパン屋のように、売り手側の仕掛けで売れている例も一部にはありますが、これは流行とはいいがたいですね。売り方としては素晴らしいと思っていますが。

食がファッショになると一番の難しさは、「味だけでは売れない」ことではないでしょうか。また、大きく売りたいのであれば、流行を予測し素早く乗るか、自分で流行を作るしかないことですね。売れ続けるには、常に流行をあてなければいけないことです。

とはいえ、個人商店や小さな飲食業(私も小さな飲食業)にとっては、流行や食トレンドよりも
何を優先するのか?
なんのために仕事をしているのか?
何が好きなのか?
などの考え方が重要視されているように思います。

・売上げでもいい
・お金でもいい
・流行に乗って儲けるでもいい
・ウケるでもいい
・好きなコトをやるでもいい
・味やサービス、安心安全、地元でもいい
・何らかの想いでもいい

人それぞれ、何を重要視してもよいのですが「コア」となる想いがハッキリしないと難しくなると思います。

ちなにみ、私は飲食の仕事になってからは、流行は意識しつつも迎合しないスタンスでいます。洋服の時とは、少し別の感覚ですね。味・美味しいを優先順位の一番上にしています。

そして、

クラシックとモダン
古くて新しい
変わらないよさと流行
業界の情報と一般人の感覚

のバランスを考えながら流行トレンドを意識したいと思っています。意識は必要ですね。一般人(お客様)が意識するからです。

そして、「食はファッションになった」「味より映え」「商品よりエンタメ性」などといわれるようになっても、飲食店は味と接客が重要だと思っています。だから美味しい店や想いのあるお店に頑張って欲しいと思っているのです。一緒に頑張っていきたいのです。

勘違いしないで欲しいのですが、エンタメ性で売る飲食店が悪いとはまったく思っていません。ウケ狙いの店が悪いとも思っていません。売れる・儲かるは素晴らしいことだからです。売れない店は魅力が少ないことが多いと思っています。

私は美味しいが好き。手作りが好き。ナチュラルが好き。ノリが悪い人間なのでエンタメ性などには興味が弱いです。美味しいが好きな人、好きなコトに夢中になっている人と仲良くしたいです。

少しでも興味を持っていただいた方は、引き続き読みにきていただければ嬉しいです。たまーにですが、私が思う食トレンドについて触れようと思っています。

堀内芳昌

堀内芳昌紅茶専門店ティークラブ

好きを仕事に。好きで稼ぎ、幸せになるヒントを綴ります。

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