自己紹介=堀内芳昌物語=第3話

堀内芳昌物語vol3 プロフィール
【もくじ】自己紹介=堀内芳昌物語

  • 第1話 幼少期~メンズ&レディースショップで働く
  • 第2話 カフェ開業~運営
  • 第3話 紅茶関連ビジネスの紆余曲折(←このページ)
  • 第4話 CafeCircleを創める

第3話 紅茶関連ビジネスの紆余曲折

英国で妻と出会う

妻とは、なんと、英国で出会いました! カフェで働いている時に参加した旅行でのこと。人生何が起こるか分かりません。

紅茶メーカーの企画で紅茶文化の本場イギリスをめぐる旅行。マンチェスターに入りコッツオルズなど数か所をめぐりロンドンに至るまでの紅茶にまつわる名所を訪れる旅。

話をしてみると彼女も元々ファッション関係の仕事をしていたり、紅茶やイギリスが好きだったりと共通点があり、付き合うようになりました。

広島に引っ越す

当時、私は神奈川県横浜市に住んでいました。私が住んでいた横浜に彼女を呼ぶか、私が広島に行くかの選択を考えた時、私が広島に行ったというだけです。正直、深い理由や大きなきっかけはありません。しいて言うならば、その時私は仕事をしていなかったから移動しやすかったということでしょうか。

引っ越しなんていつでもできるし、とりあえず呼ぶより行ってしまえみたいな…。

過去を振り返ってみても、意外と大胆に行動しているというか、浅はかなくらいに瞬発力があるので、深い理由がなくても行動する時があるのです。まあ、思慮深い人なら前社を辞めていないと思います(笑)

転職や引っ越しなどは、人生が変わるくらいに大事に考える人もいるでしょう。実際に転職に失敗したり、逆に転職が転機になって大成功した人もいるはずです。土地にも合う合わないというのもあるでしょう。

でも、私は「なんとかなるさ」の精神で、決断をしていることがあります。「なんとかなるさ=いい加減な考え」ではなく、「なんとかなるさ=ポジティブシンキング」だと思っています。良いか悪いかは、行動した後にしか分かりませんからね・・。

2000年に広島に転居し結婚。それから17年山あり谷あり、雨の日も晴れの日も乗り越えて、今日に至っております。

紅茶関連ビジネス

紅茶関連の仕事は、私が起業したのではなく妻がはじめたものです。

妻は私が広島に引っ越す数年前から紅茶関連の仕事をしていました。紅茶を原料として仕入れ、オリジナルブランドの商品にして小売りや業務卸をしていました。その紅茶は私がカフェをはじめる時に見つけたものと同じ輸入元の紅茶でした。

カフェ開業時にこの紅茶を見つけた以降もいろいろな紅茶を飲みました。しかし、同等レベルだと思う紅茶に出会うことはあっても、これには負けたという紅茶に出会ったことはありませんでした。

私が美味しいと思う理由は、『茶葉の個性があり味わいが豊か』だからです。

産地をブレンドしない紅茶

紅茶にはとても多くの種類がありますが、その多くはブレンドティーかフレーバーティーです。

本来紅茶は、日本茶やコーヒー、ワインなどと同じように産地や農園(作り手)、鮮度などによって素晴らしい味や香りを堪能できる飲み物です。

しかし、残念ながら一般的に流通している紅茶の多くは、ブレンドティーやフレーバーティー。この理由は長くなるので割愛しますが、一つだけ話すと、ブレンドしない茶葉や鮮度の良い茶葉は、「個性が豊か」=「好き嫌いがハッキリする」からです。

多くの紅茶業者は、嫌われない、無難、紅茶が苦手な人でも飲みやすい、という傾向の紅茶を販売していると私は思っています。

このような紅茶とは別に、産地や生産する農園などをブレンドしない茶葉(紅茶)や収穫から時間経過が短い鮮度の良い茶葉(紅茶)があります。ブレンドしない茶葉、鮮度の良い茶葉は、茶葉の個性があり味わいがとても豊かです。

美味しい。自分が好き。それが一番の理由

扱っている紅茶は、「一番美味しいと思っている紅茶」。

美味しいから勧める。最もシンプルな理由。

「売れるから」とか「流行っているから」などというありがちな理由ではない。

美味しいのだから売れるはず…

正直な話、仕事をはじめた当初は、今思っている「産地をブレンドしない鮮度の良い紅茶を多くの人に知って欲しい」などの想いはありませんでした。カフェを開業する人が「カフェを開くことが夢」なと同じようなこと…。えらそうなことは言えないですね(苦笑)

カフェで働いた時に紅茶のいれ方やアレンジなどの方法は習得していたので、それを活かして「いろいろな紅茶の楽しみ方を広めたい」という気持ちはありました。二人でやれば仕事の広がりが出るだろうと考えました。

ですが、一番の気持ちは、『美味しい紅茶なんだから“知ってもらえば売れる”』そう考えていました。

だから、簡単に売れると思っていたのですが、まったくそんなことはありませんでした・・。

通販を始める

この頃(2000年くらい)には、インターネットでの通信販売が広がっていました。多くの人に知ってもらうためには、インターネット通販が良いだろうと考えインターネット通販を始めました。

通信販売のホームページを運営するために、私は初めてパソコンに触りました。「ホームページを作れば、日本全国から注文が来る」と思っていましたが、そんなことはなかったのです。

パソコンに触ったことすらない素人がホームページを作ったくらいで、注文が来るほど甘いものではありませんでした。今思えば当然の話です。

二人で仕事をはじめた数年は、ほとんど妻の活躍で売上ができていました。

一人から二人になったのに逆に馬力が落ちた感じです。私は足枷でしかなかった。

そうこうしている間にバタバタと赤字が積み重なっていきました。

売れないのは“知られていないから”

紅茶はある程度は売れてしました。なので、「売れないのは、知らていないからだ。」「美味しいのだから、知られれば売れるはず。」と考え、広告を出したり、ブログやツイッターをやってみたりしました。少しは反応がありました。でも、少ない…。

ゼロならスパッと諦めもつくが、少ない反応が一番厄介。有料広告は、様子を見ながら…無料でできることは、なんでもチャレンジしてみました。

テレビショッピングでしくじる

売れていないのは業者にも分かるのでしょう。様々な営業の電話が来ました。

ある時、テレビショッピングの電話営業がありました。何度か断ったのですが、粘り強く何度も営業をしてきたのと相手の態度が良かったので、数十万円もするテレビショッピングに出店しました。

数十万かかっても百万くらい売れれば利益は出るし、多くの人に知られるのは大きな宣伝効果があると考えチャレンジしました。

「どんだけ反響があるんだろう!」「電話が鳴りやまなっかたらどうしよう!」など大きな期待に胸を膨らませて放送初日を迎えました。

「しーん」

どれだけ待っても注文はきません。2週間の放送期間中の注文は、、、なんとゼロ…。

広島ローカルのテレビに取り上げられた時は、朝からしばらくは電話が鳴り、通販の注文もチラホラと…。

「電話の故障?」「ネットがつながってない?」そんなことも考えましたが、そんなことはありませんでした。その間も一日数件程度ですが、通常通りの注文はありましたから…。

「知られるだけでは売れない!」

この時痛感しました。

広島のテレビで紹介された時は多少の反響がありました。地元だからだったのです。日本全国が対象となれば、どこの馬の骨かもわからないような紅茶屋の紅茶は、誰も買ってくれませんでした。

売れない理由は、「知らないから」ではなかったのです。もちろん、「美味しくなかった」のでもありません。

今ならわかります。「ライティング力がなかった」

この月の収支が大赤字だったのは言うまでもありません。

アメブロ戦略でしくじる

ホームページでの売り上げが思うよう伸びない頃「アメブロは儲かる」「ビジネスならアメブロだ」などの怪しげな情報をキャッチ。

アメブロは前から知っていたのですが、デザインが好みと会わず、生理的に避けていました。この点は今でも変わらなくてアメブロのデザインは性に合わないです。

それでも、「売り上げアップにつながるなら」と思いチャレンジしてみました。

アメブロをはじめると、アメブロにはいろいろなビジネス手法があり、たくさんの先生方がいることに気が付きました。いくつかのブログを読み、参考にしながら、ブログ運営を実践。少しは形になっていました。

ある日、「アメブロで人気物になる方法(不正確)」を見つけ、実践。

すると、少しずつコメントなどが増え、しばらくすると連日10~20のコメントやメッセージ、メールなどが入るようになり人気モノに。嬉しかったです!自分が認められたような気持ちになりました。

連日たくさんのコメントなどが届き、返信に1時間2時間3時間とかかるように…。嬉しいのですが、だんだん何やってるんだろう?と思うようになりました。これいいのかなぁという不安が出てきました。それでも、喜んでもらえてるし、メッセージが届くのは嬉しいので、しばらくそんな日々が続きました。

教材は「アメブロで人気者になる方法」だったので素晴らしい教材と言えるでしょう。人気者にはなりましたらね。

しかし、数か月たっても売り上げには影響なし。

アメブロでは、「お客さんと仲良くなる」「知り合いを増やす」「紹介し合う」が成功への近道のような語られています。しかし、仲良くなっても、知ってる人が増えても、紹介されても、売り上げアップにつながりませんでした。

「知られるだけでは売れない」「仲良くなったり、知り合いになっても売れない」と実感。売り上げを上げるのは、簡単なことではありませんでした。

アメブロに関しては、数年後に正しい方法を学び、実践し、売り上げアップに貢献するようになりました。結局のところやり方なんですね。自分に合った正しいやり方を学び、実践することが重要なことを痛感しました。

知ってもらうだけでは売れない

広告、テレビショッピング、ブログ、アメブロ、ツイッター…。いろいろとチャレンジしましたが、「知ってもらうだけでは売れない」と痛感しました。

言い方を変えると「売れなかったのは、知られていないからではなかった。」

後に分かったことですが、『誰に』『何を』『どのように知ってもらうか』が重要。

それが曖昧なまま知ってもらっても、多くは望めないのです。それを解消するのが「ライティング」です。

美味しいのだから“飲んでもらえば売れるはず”

「飲んでもらえば、紅茶の美味しさは分かるはず。」「飲んで味が気に入らなければ仕方ない。飲んで美味しいと思った人が買ってくれれば良い。」そんなことを考えて、とにかく飲んでもらうことを実践した時期がありました。

無料サンプルでしくじる

「お客様はティークラブを知らない。まずは飲んでもらうことが先決」「飲んでもらえば美味しさが伝わるはず」「飲んで気に入った人の一割でも二割でも購入につながれば効果大」そんなことが考えての無料サンプル作戦実施。見事に不発(苦笑)

ホームページで無料サンプルを配布しました。

サンプル希望は来るけれども、購入には一切つながらない。

毎日、毎日、無料サンプルを送る手間だけが積み重なる…。経費はすべて無駄…。完全な失敗に終わりました。

サンプル作戦は、本来とても有効な戦略の一つ。やり方を間違えたんですね。見よう見真似で浅い知識で行った戦略が通じるほど、世の中甘くなかったです。

「無料オファー」という言葉も学んだ今なら、こんなしくじりはしないでしょう。

イベントや紅茶教室で飲んでもらう

イベントや紅茶教室を積極的に行い、飲んでもらいました。

この作戦は“しくじり”ませんでしたが、「思ったほどの効果はない」が本音。

その場では、買ってくださる人はいらっしゃるのですが、リピートにつながらない。イベントや教室の参加する方は、「飲みたい、買いたい人」ではなくて、「参加したい人」が多いことに気が付きました。

マスコミの反響は続かない

広島にはTV、ラジオ、雑誌などが多数あるため時折、取材をしていただくことがあります。

全国区のテレビショッピングでは反応ありませんでしたが、地元のマスコミだと多少の反応がありました。ただ、続かない。1日だけ、1回だけ。

知ってもらい、飲んでもらっても続けて買ってはいただけなかったです。

飲んでもらうだけでは売れない

「飲んでもらっても、思ったほど売れない。」つまり、「美味しくても売れない。」

これには頭を抱えました。どーしようもないじゃないですか・・。美味しくても売れないのでは・・。

この解決方法は、しばらく分かりませんでした。

結局のところ、前述と同じ『誰に』『何を知ってもらうか』でした。

「美味しいだけではなく、“美味しい+何か”」が必要。それが曖昧なまま知ってもらっても、多くは望めない。「取材されたら、そこで何を伝えるか」「紅茶を飲んだ人に何を伝えるか」が重要でした。

四十の手習いで転機

2010年パンコーディネーターという資格講座を受講。売上げに直結するなにかではなく、閉塞感を打ち破るなんて言ったら大袈裟で、ちょっと見識を広げるというか四十の手習い感覚で申し込みました。「新しいことにチャレンジしたかった。」

この講座が後に私の人生を変えるきっかけになるなんて、全く思ってもいませんでした。

衝撃の気づき

パンコーディネーターの1ランク上の「パンコーディネーターエキスパート」を2011年に受講。衝撃を受けました。

パンコーディネーターの講座は、パンの知識を深める講座だったのに対して、エキスパートの講座は、パンを介したビジネススキル(商売の秘訣)を身に付ける講座だったからです。

パンを切り口としたマーケティングやブランディング、企画書など「言葉は知っていますが…」というようなこと学びました。

私は、それまで会社勤めの時代を含め20年以上も自己流で「勘」を頼りに仕事をしてきました。ですから、「ビジネススキルを勉強する」ということ自体が衝撃的でした。

美味しいだけでは売れない

「パンの講座で、なんでビジネス?」とも思いましたし、「そんなことが売上げに関係するの?」とも思いました。

しかし、途中で気が付きました。「美味しいだけでパンが売れる時代は終わった」のだと。

それまでの私は、「良い物、美味しいもの」を作れば売れると考えてきました。まさに「ものづくり大国・日本」を象徴するような考え方。一昔前はこれで良かったんですね。

また、洋服屋の時は、売れる服、流行りそうな服を仕入れ、売れるように演出や接客をすることで売り上げをアップさせてきました。「いかにして売るか」「売上を上げる」を常に考えていました。

そんな考えが根底から覆されました。「良いものや美味しいは、当たり前。良いものや美味しいものをどのように売るのか?いかにして、お客さまを喜ばせるか?」が今の時代は大切なのだと学びました。

それと同時に、自分の仕事のベースになるスキルや想いがしっかりとある人や店だけが生き残れるのだと感じました。

これからの時代は、今まで以上にお客様のことを考えること、そして、必要なビジネススキルを身につけなければいけない。それと同時に、自分の仕事のベースになるスキルや想いがしっかりとある人や店だけが生き残れるのだと感じました。

思ってもいなかった気付きです。

結局のところ「美味しいだけでは売れない」「知られるだけでは売れない」という当たり前のようなことに気が付くのに、何年もかかったわけです。何年間も“赤字という高い授業料”を払い続けたようなものです。

学びだけでは仕事に活かせない

しかしながら、この時点では頭で分かっただけ。仕事に活かすことはできませんでした。

気づきがあったり、分かった気になっても仕事に活かせなければ意味がない。この点が学びの難しいところ。そして、資格講座の弱点です。

実践につながる学びで好転

その後、別のセミナーやスクールなどで勉強をし、実践しました。選んだセミナーやスクールはとても良いものでした。講師は最高レベルで良かったと思います。

同志の中で早い人は数か月~1年くらいで売上をグッとアップさせていましたから。中には倍増とかそれ以上の人も…。

しかし、劣等生の私は実践をしてもすぐは結果が出ない…。古い発想や凝り固まった思考、過去の成功体験が邪魔をしていたのです。

習ったことをその通りに実践しているつもりなのに、ズレまくり…。「気づき」だと思い、「考えを新たにした」と思ったことも実践してみると勘違いしてることばかり…。また、目先の売上げを上げるテクニックを求めていて本質をまったく理解していませんでした。

後から考えればなんであんな発想しかできなかったのだろうと思うことばかりした。中には途中までやった案件を「もういいです。この件はやめさせてください。」と投げ出ししまったことも・・。本当にダメダメでした(涙)。

それでも、諦めずに続けたことと的確な指導をし続けてくれた講師のおかげとで2年以上経ってから徐々に上向いていきました。やっとのことで借金はなくなり、数字、精神的に安定へと向かいました。自分がやるべきことや自営業者がやるべきことが見えてきました。

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